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■自販機の基礎知識@ セレクション(コラム)について

 

 

Q.自販機の仕様で「30セレ」とか「25セレ」などとよく聞きます。

この「セレ」とは、どういう意味ですか?

         
A.「セレ」とは、「セレクション」の略称です。

「30セレ」というのは、最大30種類の商品をセットできるということになります。
 

右が「30セレ」(幅116cm)と呼ばれる自販機の画像です。
投入口が縦に5段付いたラックが6列付いていますので、5×6=30セレとなります。

 

この他にも縦に6段付いたラックを5列セットした30セレ(幅100cm)もあります。
同じ30セレでもラックが1列少ない分、自販機の幅は狭くなりますが、段数が1段多いので奥行きがあります。

 

「コラム」というのも「セレ」と同じ意味に考えていただいてかまいません。

「500PET10コラム対応」とは、最大10種類の500PETが販売できるという意味です。

 

ただし、押しボタン数とセレ数は必ずしも一致しません。

右の自販機は30セレですが、押しボタンは36ボタンとなります。

※画像をクリックすると拡大します。

 

たとえば、30セレ(5段×6列)の投入口を図にすると下記のようになります。

 
(投入口図)
左庫内
(COLD専用)
中庫内
(HOT/COLD)
右庫内
(HOT/COLD)
 
 
 
 
 
 
 
 

 

 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
COLD HOT HOT


通常、自販機内部は3つの庫内に分かれています。
(例外として幅が80cm以下の「幅狭機」の庫内は2つに分かれていることが多い)
たいていの自販機は左庫内はCOLD専用であることが多く、右庫内・中庫内で庫内ごとにHOT/COLDの切替が可能です。

 

中庫内に500PETラックを搭載している機種もありますが、500PETはホット販売できませんので、その場合HOTに切り替えるときはHOT販売可能な缶商品に入れ替えてください。
500PETラックには、コーヒーなどの190缶〜500缶などもセットできますが、缶詰まり防止のため、なるべく大きな商品(350缶など)を中心にセットしてください。やむをえず190缶など小さいものをセットする場合、必ず投入口の設定を忘れないようにお願いします。

 
●500PETについて

(例)30セレの投入口

500PET対応のラックは 基本的には左庫内 にあります。(左図オレンジ色の部分)たいていは左庫内の真ん中にあることが多く、まれに右側や左側にあることもあります。 他のラックの投入口と比べ幅が広いので一目でわかります。
なお、ラックの上から3段までは、角ペットの販売はできません。「自販機対応品の丸ペット 」のみ販売できます。角ペットは自販機対応品であっても基本的にお勧めしませんが、 やむをえず販売する場合は下側2段で販売してください。
飲料商品にあわせて自販機が作られているのではなく、自販機に合わせて飲料商品が作られているため、自販機対応品でない500PETの販売は故障やトラブルの元となる場合があります。ご注意ください。
500PETラックにて、350缶や190缶の販売もできますが、投入口の横幅をあわせるガイドは必ずぴったりとあわせてください。商品の補充がしにくいなどの理由で、ゆるめに設定してしまいますと、中で商品が回転したり、2本一緒に落ちてラック内部で詰まってしまうことがあります。
基本的には500PETのラックでは、500PETを販売してください。その他のサイズの商品を販売する場合は、500缶→350缶→250細缶→190細缶の優先順位で設定してください。280缶や190缶はあまりお勧めできません。なお、下の2段は上の段3段目までと比べると構造上 いくらか融通が利きます。これは、500PET以外のラックでも同様です。やむをえず500PETラックにおいて500PET以外を販売する場合は、なるべく下の段を使うようにしてください。
●おでん缶/デミタス缶/280PET/ビン類について

(例)30セレの投入口

おでん缶の販売は必ず下側2段で販売してください。(左図オレンジ色の部分)
上の段へセットした場合、中で回転して詰まってしまう可能性があります。特に一番奥(最上段)のコラムが詰まってしまうと、ラックを降ろして詰まりを取り除くのは非常に大変な作業となります。
小ペット(280PET)やビン類(ただし350太缶と直径が同じビン)を販売する場合も同様です。詳しくはドアの扉に貼ってある「販売できる商品」の一覧表でご確認ください。ただし、おでん缶は一覧表に載っていませんので、280PETやビン類と同類とお考えください。
販売商品の選定の際には、350太缶や250細缶はなるべく上の段で販売し、500PETやおでん缶などのコラム制限がある商品を優先的に決めていくと効率よくコラミングできます。
注意点として、ビン類の中でもサントリーのデカビタCやビックルは350太缶よりも直径が少し細いため、一般的な自販機では販売が難しい場合があります。専用のラックを搭載した自販機か、スペーサー(別売)の対応が可能なラックにて販売してください。
なお、オロナミンCやドリンク剤も同様です。190細缶よりもさらに直径が細いため、一般的な自販機では販売ができません。専用のマルチラックを搭載した自販機か、スペーサー(別売)の対応が可能なラックにて販売してください。
特にドリンク剤は「自販機対応品」でないと、搬出の際にビンが割れる場合があります。リポビタンDの「自販機対応品」でしたら問題はありません。
コーヒーのデミタス缶(190ml缶より小さい缶)を販売する際には一番下の段で販売してください。補充の際などに随時、投入口から搬出口までの装填具合を確認し、途中で立ちそうなときは直してください。一番下の段に装填すれば、ラックの手前ですので装填具合を確認することができます。


おでん缶自販機につきましては、→ こちら をご覧ください。